● マジックキャッスルオーディションへの挑戦!

マジックキャッスル・・・
1908年。アメリカのハリウッドに建てられたアカデミー・オブ・マジカルアーツのための会員制クラブ。
中にあるショールームでは世界のトップマジシャン達が私達を不思議な世界へといざなってくれる。
マジック界の中心として世界中のマジシャンが憧れる、いわば殿堂である。
メンバーシップを取得するには厳しいオーディションに合格する必要があり、ショービジネスで成功するための登竜門とさえ言われている。

マジックキャッスルに憧れを持ったのはいつの日だったのだろう・・・
マジックをやっている人であれば一度そこで演技をしてみたいと夢を描くものだ。
以前、そのオーディションを受けに行ったマジシャンのドキュメント番組を見た事がある。
その時は遥か彼方の世界のように見えた。

プロマジシャンになって約2年半、マジックを始めて12年。
いよいよ、そのメンバーシップを取得するためのオーディションを受けに行く事になった。

オーディションは約10分間の持ち時間でキャッスルのボードメンバーにマジックを披露し、
全員の承認を得なければならない。
たった一人でも承認を得られないと不合格になってしまうという厳しいもの。
勿論、英語での演技となる。

ルーティーンはテクニカルなコインマジック、新作カードマジック、
そして大会でも演じたエジプトの砂漠の砂を使った演技を用意した。


11月4日にオーディションを受けに行くため渡米。現地で緒川さんと、金森君と合流。
披露するルーティーンは充分に練習を積んであったため、オーディション当日までは練習せず、
ハリウッドマジックに行って懐かしのメンバーと再会したり、
ユニバーサルスタジオに行ったりして遊んでいた。

オーディション前日、用意したマジックを実際にキャッスルの中でお客さんに見てもらった。
反応はまあまあかな・・・。
演技終了後、柳田さんと緒川さんから修正する点やアドバイスを頂き、最終調整。

11月7日、オーディション当日。受付をすませ、
イルマの部屋(客のリクエストに応え、透明人間のイルマがピアノを弾く部屋)で順番を待つ。
登録の順番は一番最初だったはずだが、しばらく経っても呼ばれない。
話によると順番が最後になったらしい・・・。
正面カウンターでは柳田さんと湯浅君、金森君が楽しそうに話している。
薄暗い部屋の中で待たされること1時間、やっと名前が呼ばれる
「TAIGA ENDO!」
階段を下りるとクロースアップルームにボードのメンバーが7人。いつもより審査委員が多い?(笑)
道具をセッティングし、いよいよ演技を始める・・・

一通り演技が終わった。特にミスも無く、ベストに近いパフォーマンスが出来たと思う。
合否の審査が終わり、ボードメンバーの一人が結果を伝えに来た。
「Congratulations...(おめでとう)」
結果は見事合格!柳田さんが自分の衣装に金色のメンバーシップバッチを付けてくれた。
自分の夢が叶った瞬間だった・・・。

日本に帰国して2日目の夜、アメリカの緒川さんから柳田さんに連絡が入った。
パフォーマンスのオーディションも合格!
これはキャッスルのショーに出演出来るという素晴らしい知らせだった。
予定では来春に一週間のクロースアップショーを行なうというもの。
嬉しいと同時にこれからは世界のトップマジシャン達に劣らないパフォーマンスを
しなくてはいけないというプレッシャーがあった。
そう、これからが本当の意味での戦いなのだ。

最後に・・・
マジックの構成から演技まで全てを指導して下さった柳田さん、
台詞の英訳をして下さったスター田中さん、サポートをしてくれた金森君、湯浅君、

そして何と言っても現地でお世話になった緒川集人さんにとても感謝しています。
応援して下さった皆様、ありがとうございました!これからも遠藤大河は頑張ります!!

2005年11月